UiMint ~日常のワンカット~

初めてっ♪ 楽しいっ♫ 面白いっ♩ 可愛いっ♭

最高の香りのギフト ~梅の香~ ※注 あられじゃないよ

今日も朝から雨。

少し前までの、氷点下の厳しい寒さが嘘のよう。

 

気温はさして上がっていないのに、

湿気を多く含んだ空気が暖かいとさえ感じる。

 

雨がそぼ降る昼下がり、傘を差して出かける。

図書館までの道のりをゆっくりゆっくり歩く。

 

落ちてくる雨粒たちの邪魔にならないように。

なるべく濡れないように。

 

図書館の中は暖房が効いていて暑いくらいだ。

返却だけのつもりが、やっぱり新刊が気になる。

 

新刊の棚を見ていると、香水の香りがきつく鼻をついた。

視線を上げると、若い女性が向かいの書棚に立っていた。

 

暖房に湿度も手伝って、その女性からむんっと匂ってくる。

もはや香るという段階ではない。呼吸が苦しくなってくる。

 

新刊のチェックは今度にしよう。

図書館から出て新鮮な空気にホッとする。

 

雨足はあまり強くない。

少し遠回りして帰ろう。

 

川沿いの道をゆっくりゆっくり歩いていると、

少し先の川岸でカルガモたちが叢をついばんでいるのが見えた。

 

大きいのから小さいのまで、10羽くらいいるだろうか。

カルガモたちに気づかれないようにゆっくりゆっくり歩く。

 

道路は川岸から随分離れているし3m位は高い。

それでも、私が近づく気配を感じてか

カルガモたちは逃げるように川の方へ飛んで行ってしまった。

 

近くで見たかっただけなんだけどな・・・。

邪魔するつもりはなかったんだけどな・・・。

 

ちょっと残念な気持ちでゆっくりゆっくり歩いていると、

枝に白い花をつけた木が遠くに見えた。

 

あれ?もしかして・・・。

 

3m位近づいたところで梅の香がふわっと香った。

 

あぁ~、なんていい香り~。

もう梅が咲いてる~。

 

最高の香りのギフトをもらった。

 

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