ひと羽ばたきで台風が起こる

秋の空気に変わり、散歩にはもってこいの今日この頃。

気持ちの良い風に誘われて早朝散歩にでかけた。

朝露がお陽さまに照らされてキラキラと光っている。

何とも清々しい空気の中、幸せな気分になる。

風に乗って色んな植物の香りがする。

蝶がひらひらと飛んでいる。

少し強めの風が吹いた。

風に吹き飛ばされることなく優雅に舞う蝶を見て

「ひと羽ばたきで台風が起こる」と聞いたことがあったのを思い出した。

その時は「まさか」と思ったけど、今は「そうかも」と思える。

お礼は一億円でいいからねⅡ

いつからだったのか、職場にカマキリさんが住み着いていた。

階段の壁にくっついていたり、入口のスイッチにくっついていたり。

今日は床を這っており、危うく踏みそうになった。

いつか踏んでしまいかねない。

A4のコピー用紙でカマキリさんをすくい、外の草むらに放した。

「お礼は1億円でいいからね」

お礼は一億円でいいからね

コガネムシが網戸にひっかかっていた。

足についているゲジゲジ部分がひっかかって、もがいているように見えた。

網戸から足を外して、

「お礼は一億円でいいからね」と言いながら外に放した。

「百万円でもいいけど・・・」

天空に遊ぶ

夏至の空

見えない存在たちが

天空に遊ぶ

6日と半日の間、私は私ではなかった

6月に入って、6日と半日の間、私は私ではなかった。

妙に現実感がなかった。

体調がすこぶる悪かった。

なのに、接客をしたりオフィスワークをしたり。

とても一生懸命働いた。

でも、それは私ではなかった。

私の身体を動かしていたのは、一体誰だったのだろう？

6日と半日の間、私は私ではなかった。

それに気づいた途端、私は私に戻った。