空から落ちてくると雨。
屋根に落ちて軒先からしたたり落ちると雨だれ。
地面に落ちて集まると水たまり。
水たまりが大きくなるごとに沢、池、沼、湖。
地中から湧き出ると泉。
流れると川。
地面が終わると海。
風が吹くと波。
蒸発すると水蒸気。
空気中で集まると霧、靄。
上昇気流に乗って空の高いところで集まると雲。
氷の結晶となって空から落ちてくると雪。
氷の粒となって空から落ちてくると霰、雹。
雪と一緒に落ちてくると霙。
天と地を行ったり来たりするたびに形が変わり名前が変わる。
それ自身には形や名前に何の意味も持たない。
ただ存在するだけ。