早朝川沿い散歩Ⅰ
午前5時。
ふと「散歩行こ」と思い立つ。
スマホ片手にブラブラ歩く。
川への途中にある階段の両脇が、ジャングルのようになっている。
モロッコインゲン豆のようなものがぶら下がっている。
何という植物であろうか。
畑の柵には食べ頃のゴーヤーが実っている。
緑のカーテンとして、ある時から日本中の家庭で植えだした。
今では夏の風物詩の一つ。
春に見たときには、剪定されて小さかったイチジクの木が
一気に背伸びをしたみたいに、グンッと大きくなっている。
実が沢山ついている。
道沿いの草達も、空に向かって凛と伸びている。
川でカルガモが「グエッグエッ」と鳴いている。
世界が、生まれたばかりの朝日を受けてキラキラして見える。
早朝の、この何とも言えない静けさを壊さないように
そっとそっと歩く。
すれ違う犬を連れたご婦人、ウォーキングの夫婦には会釈で挨拶を返す。
後ろから「ダッダッダッダッ」。
複数の足音が、朝の静寂を破る。
5~6人の女の子達の塊が私を負い抜いていく。
あ~、部活の朝練かぁ~。
明日はもう一寸早く出かけてみようか。
えっ?明日も朝起きるの?と自分突っ込み。