激寒の中ほっくほく。
大寒波襲来!
晴れてても寒い!
冷たい!
いや、つべたい!
寒風に吹かれながらぽてぽて歩く。
図書館に向かってぽてぽて歩く。
「寒さが身に凍みるとはまさにこの事!」と独りごちる。
「凍みる」という言葉を、まさに身体中で体感している。
なぜぽてぽてかというと、
セーターやらカーディガンやら何やらをいっぱい着込み
その上にエスキモーのようなダウンジャケットを着て
マフラーに手袋にブーツ。
その上、寒さで身体がちぢこまってうまく歩けない。
だから、ぽてぽて。
右に左に揺れながら雪だるまのように歩く。
川沿いの道は風が一段と強く、すごぉ~く寒い。
川に浮かんでいるカルガモたち。
まぁるく膨らんで、波にゆられながら浮かんでいる。
「寒くないのかしら」
予定はしていなかったど、あまりの寒さに行きつけのカフェに飛び込む。
入った途端に石油ストーブのオレンジ色の火が目に入り、
身体中の緊張が一気にとける。
「あったかぁ~いぃ。石油ストーブってやっぱりいいですねぇ~」
「ぜんざい始めたから、この上で炊くのよ」
「へぇ~いいですねぇ~!」
ぜんざいか、食べたいけどまた今度にしよう。
いつものブレンドを注文。
ストーブの火を見つめてぼぉ~っとしていると
「どうぞ、今日のお茶うけは焼きたてのクッキーですよ」
コーヒーを一口。
暖かさが身体中に広がり、ホッとため息がが出る。
焼きたてのクッキーをサクッと一口。
ナッツが入っていて優しい甘さと塩気が丁度いい。
はぁ~幸せ。
またもやぼお~っとしていると、
「一口だけですが」とテーブルに置かれたのは
ぜんざいが入った小さな器。
「えっ?!いいんですか?!!
嬉しい!ありがとうございます!!」
炊きたての小豆の良い香りがふわぁっと鼻腔をくすぐる。
あぁ~いい香り。
スプーンで一口。
とってもやさしい甘さで、小豆の味がしっかり味わえる。
コーヒーとは少し違った暖かさが身体中に広がる。
そして、店主さんの心遣いに心がもっともっと暖かくなっていく。
身も心もあったか~い。
激寒の中、ほっくほくな気分で帰路についた。