それでも世界は美しい
今日も今日とて日課の川沿い散歩へ。
昨夜降った雨に洗われて、緑が一層濃さを増した。
日差しが強い。日傘をさす。
川に向かういつもの道すがらに藤の花が咲いているのを発見。
もう何百何千回通った場所なのに、花が咲いたおかげで藤の木だったと初めて知る。
雨が降ったおかげか、道の脇に生えている草達はいよいよ勢いを増している。
特にタンポポさんは天まで届けと言わんばかりに綿毛をぐんと伸ばしている。
蜜が目的なのかマーガレットさんに蝶や虫が集まっている。
お気に入りの櫻並木に到着。
驚いたことに枝先にはまだ櫻の花が咲いている!
川沿いの道に出ると沢山のジャコウアゲハが其処此処で舞っている。
今年は魔女のビンテージイヤーか?
スマホを取り出すのにもたもたしているうちにシャッターチャンスを失う。
ひらひら飛んでいるところをとらえるのはかなり難しい。
半分くらい歩いた時、突然カワトンボさんが日傘で一休み。
やらせではありません。本当です。
カワトンボさんと分かれて少し歩くと、今度はハエさんが傘の中に飛び込んでくる。
何だか最近虫に好かれている気がする。
お日様が西に傾いた頃、再度散歩にでかける。
ウォーキングやランニング、犬の散歩をしている方々とすれ違う。
日中にはない風景が広がる。
橋の上から川を見下ろすと、水面すれすれをツバメたちが白いお腹を翻しつつ飛び交う。
東の空を見上げると月が。
後ろから西日を受けて自分の影が東へ伸びる。
おおっ、足長っ。
コロナ禍の真っ只中ではあるけれど、それでも世界は美しい。
今日も散歩に出られたことに感謝する。