春雷 ~何故かと問われても答えられない~
昨日の夏日とは打って変わり、今日は少し肌寒い曇り空。
と思いきや、一つ二つ大きな雨粒が空から落ちてくる。
もう降り出した。洗濯物は中干しだな。
ところで、空から水が降ってくると『雨』。英語なら『rain』。
『水』や『water』とは別でちゃんと使い分けしている。
不思議なことに、物心ついた時から当たり前のように使い分けてきた。
何故かと問われても答えられない。などと考えていたら、
「ゴロゴロゴロ」
ん?トラックのエンジン音か?いやしかし・・・。
「ゴロゴロゴロ」「ビーン」
あっ、やっぱり雷だ!
「ゴロゴロゴロ」は雷の音。「ビーン」は家が雷に共鳴した音。
途端に気持ちがワクワクする。雷が鳴ると何故にこうも心が騒ぐのか。
これも物心ついた時から。
何故かと問われても答えられない。
雷が鳴り出すと、図工や美術の教科書でおなじみの超有名な絵を思い出す。
たくさんの太鼓がついた輪っかを背負った鬼のような形相の神様。
作者の名前は知らなくても、日本ではほとんどの大人の皆さんはご存知だろう。
「ドンドンドンドン!」
雷雲が上空に達したためか、いよいよ喧しい。
雷神様が一心不乱に太鼓を叩きまくっているところを連想する。
雷神様の姿形を誰が考えたのかと問われても答えられない。
私って、な~んにも知らないんだなぁ。