UiMint ~日常のワンカット~

初めてっ♪ 楽しいっ♫ 面白いっ♩ 可愛いっ♭

エイプリルフール

櫻の花びらが舞う中、とても”素敵な人”と出会った。

 

その人は、見目麗しくまるで櫻の精のようだった。

 

あまりにも幻想的だったので白昼夢だったのかな?と思っていたら、

 

図書館で再会することができた。

 

偶然にも、同じ本に同時に手が伸びた相手が”素敵な人”だった。

 

”素敵な人”は「急ぎませんのでお先にどうぞ」と私に本を差し出した。

 

私は半ば上の空で本を受け取った。

 

”素敵な人”の声がとても涼やかで、耳に心地良すぎてぼぉ~っとなってしまったから。

 

人の声でぼぉ~っとなるなんて初めて。

 

さらに、差し出された本を持つ”素敵な人”の手がとても美しくて見とれてしまった。

 

”素敵な人”は存在していた。白昼夢ではなかった。

 

心が躍った。

 

再々会は、お気に入りのカフェにて。

 

偶然にもカウンターで隣り合わせた。

 

「先日はどうも・・・」から始まり、「あの本の作家さんがお好きなのですか?」

 

と好きな作家の話で盛り上がった。

 

これはもう、偶然ではなく必然。

 

私と彼は出会う運命だった。

 

恋の予感に胸がときめく。