激レア体験!「トンビとカラスに先入観を教えられる」
少し前のお昼頃、病院からの帰り道のこと。
「ピーヒョロロー」
「カアッ!カアッ!」
トンビの切羽詰まったような鳴き声と
カラスの鋭い鳴き声。
2階建住宅の屋根のすぐ上空で
トンビがカラスに襲われていた!近い!
多分、トンビはまだ子どもだ。
カラスが「カアッ!カアッ!」と鳴きながら
トンビのお腹当たりを漆黒の鋭い嘴で猛攻撃。
必死に逃げるトンビ。
執拗に追いすがるカラス。
2度3度とカラスは攻撃の手を緩めない。
と、力尽きたのか、トンビが道路に落下。
私が立っている10m位前。
とどめとばかり、カラスも急降下。
間一髪!
カラスの猛攻を避け、サッと飛び立つトンビ。
一拍遅れてカラスも方向転換。
トンビは猛烈な早さで上空へ舞い上がる。
カラスも負けじとそれを負うが、彼我の差が1mくらい開いた。
そのまま2羽は北へ飛び去っていった。
時間にしたら1~2分のことだったと思う。
私はただただ道路に立ち尽くし、目の前で起こったその成り行きを見ていただけ。
この生まれて初めて目にした光景に、最初は驚きとカラスへの恐怖を、
最後はトンビが上手く逃げおおせたことに安堵を感じた。
自分の感情のめまぐるしさに心臓がドキドキした。
そして、一方的にカラスを悪者扱いした自分に気づく。
普段からカラスには良い感情を持っていない。
カラスによるゴミの散乱被害が多発しているからだ。
でも、もしかしたら、トンビがカラスの餌を横取りしたのかもしれない。
先入観で物事を判断した自分に気づく。
トンビとカラスに教えてもらった。