すっごいことに気がついちゃったかもしれない
今朝、とっても幸せな気持ちで目が覚めた。
「え?夢?」
夢の中の出来事は現実に起こっている事だと疑いようがなかった。
目が覚めた途端に細かいことは忘れてしまったけど、
夢の中で感じていた幸福感は今も続いている。
こちら側の現実では味わったことのない幸福感。
「あ~あ、目が覚めなければ良かったのに~。残念~」
大きな幸福感と同時に小さな絶望感。
「まぁ、でも、今日1日位はこの幸福感の余韻に浸っていられるから、よしとしようか」
いつもより少し良い気分で1日を迎えられたことにちょっぴり感謝する。
「そういえば、怖い夢を見た時はどうだったかな?」
やはり、夢での出来事は現実で起こっている事と疑いようがなく、
目が覚めたときは心臓の鼓動が激しく、手は汗ばんでいた。
「夢で良かった~っ!」
大きな恐怖感と同時にそれ以上の大きな安堵感。
恐怖感は夢と分かった途端に雲散霧消し、
夢のことをすっかり忘れて1日を迎える。
なんて都合の良い。
「ん?まてよ」
良い夢では、幸福感だけで同時に絶望感を感じたことがない。
怖い夢では、恐怖感だけで同時に安堵感を感じたことがない。
現実では、真逆の感情を同時に感じることができるということ?
「すっごいことに気がついちゃったかもしれない」
「で?それがなに」